型式・品名 | L1000 | 通信推奨距離 | 500m~1.5km |
本体寸法 | 25cm×25cm×66cm | アンテナ形状 | 10インチ レンズ型 |
本体重量 | 9.0kg | アンテナ利得 | 44dB |
伝搬出力 | 100mW(20dBm) | 電波発射角 | 1.2度 |
周波数帯域 | 71-76GHz, 81-86GHz | 供給電源 | -48VDCまたは110VAC |
変調方式 | OOK | 消費電力 | 50W / Unit |
転送レート | 45Mbps~1.5Gbps 固定 | 機器動作温度 | -30℃~55℃ |
通信方式 | 全二重、1対1対向型 | 機器設置高度 | 標高3,000m以下 |
遅延時間 | 10nsec(=0.00001ms)未満 | インターフェース | SFP LCコネクタ、RJ-45 |
符号誤り率 | 管理プロトコル | SNMP1,2C & 3 |
型式・品名 | L2710 | 通信推奨距離 | 1km~5km |
本体寸法 | 66cm×66cm×47cm | アンテナ形状 | 24インチ カセグレン |
本体重量 | 13.2kg | アンテナ利得 | 51dB |
伝搬出力 | 100mW(20dBm) | 電波発射角 | 0.42度 |
周波数帯域 | 71-76GHz, 81-86GHz | 供給電源 | -48VDCまたは110VAC |
変調方式 | OOK | 消費電力 | 50W / Unit |
転送レート | 45Mbps~1.5Gbps 固定 | 機器動作温度 | -30℃~55℃ |
通信方式 | 全二重、1対1対向型 | 機器設置高度 | 標高3,000m以下 |
遅延時間 | 10nsec(=0.00001ms)未満 | インターフェース | SFP LCコネクタ、RJ-45 |
符号誤り率 | 管理プロトコル | SNMP1,2C & 3 |
Loea製の80GHz無線ファイバー装置は、レイヤー1(物理層)接続の通信装置です。L2、L3通信装置と異なり、特段の設定を要することなく光ファイバーと同じように取り扱うことができ、光ケーブルのLC型コネクタを差し込むだけで通信がスタートします。パルス波形のOn-Off無線信号は、入力されるデジタルデータを単純な“0”と“1”の組み合わせで送信し、片側5GHzの帯域幅が最大1.5Gbpsの全二重通信速度を実現します。そして同時に高位の位相振幅変調を行わないことで信号の変換時間や同期が不要となり、業界でも類をみない10nsec未満の遅延時間がこれまでできなかったフルHDライブ放送の無遅延動画伝送を実現しました。また“0”と“1”のOn-Off-Keying変調方式は、同じ出力の位相振幅変調に比べ、降雨などの通信環境で切れにくい無線リンクを提供します。
Loea製の無線ファイバー装置は、ライフル競技で使用されるスコープがアンテナ本体に標準装備されます。この付属スコープで無線機アンテナの方位調整を行うと、無線通信リンクを素早く確立できます。そして更に無線機アンテナをベストポジションに方位調整するには、電圧計を用います。つまり、素早く容易な無線機アンテナの方位調整が、災害時などの緊急対応に如何なく実力を発揮します(夜間時、対向側の設置場所にて点滅照明をすることで方位調整が可能)。
Loea製の無線ファイバー装置は、持ち運びが容易な筒型形状のL1000(推奨設置距離500m~1.5km)と、5kmまでの長距離通信を実現するカセグレンアンテナを実装したL2710があります。一般的なマイクロ波通信装置の電波発射角は約30度ですが、米国での80GHz帯通信装置は他の80GHz帯通信装置との電波干渉を回避する目的で電波発射角が1.2度以下に規定されています。L1000は可搬利用も視野に入れ、電波発射角が1.2度となる直径25cmのレンズアンテナを採用し、L2710は長距離を安定して通信するように直径61cmパラボラ型カセグレンアンテナ(電波発射角0.42度)を装備します。ミリ波の電波はペンシルビームと呼ばれる狭い電波照射角(照射範囲)となり、他の無線機との電波干渉や電波障害を起こし難く、また他の無線機からの通信傍受も防ぎます。このアンテナ特性と、最大振幅幅200mWとなるOOK変調よって、1Gbps以上のデータを様々な通信環境で安定して長距離通信を実現することができます。