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PDF形式 80GHz製品カタログ
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◆80GHz帯無線について

 

Q 使用する電波帯域は?

 

80GHz帯無線周波数はE-Band帯とも呼ばれ、71GHz~76GHz、81GHz~86GHzの合計10GHz幅を示します。この帯域を使用する無線機はPoint to Point(拠点間)通信となりますが、二つの5GHz幅を往路・復路として各チャンネルを最大限使用する広帯域伝送システムとして利用する方法と、250MHz幅もしくは500MHz幅を1チャンネルとして80GHz帯域の任意の位置を利用する狭帯域伝送システムの利用方法があります。

 

 

Q 80GHz帯無線は日本国内で使用できるのか?

 

2011年12月13日に、80GHz電波帯域開放の省令改正が施行され、日本国内で80GHz帯無線を使用することができるようになりました。

 

Q 80GHz帯無線を使用するにあたり、免許や申請は必要か?

 

無線局の開局にあたり、総務省総合通信局で陸上移動局の免許を受ける必要があります。また運用者は、第三級陸上特殊無線技師の資格(日本無線協会で養成課程を受講可能)が必要です。

 

 

Q 通信稼働率とは何ですか?

 

1年間に通信ができない時間を比率で示した値を不稼働率と呼びます。不稼働率0.05%は、1年間(=525,600分)のうちに通信が切断される時間が合計で262.8分間となることを意味します。不稼働率0.05%に対する通信稼働率は、99.95%となります。ちなみに、18GHz帯公共事業用FWA装置および23GHz帯CATV放送中継用回線規格の不稼働率は0.03%以下とされ、22GHz帯電気通信事業用FWA装置では不稼働率0.004%まで許容されています。

 

 

Q 80GHz帯無線に利用用途の制限はありますか?

 

マイクロ波帯域のFWA装置における多くの場合、利用用途の制限(放送用、通信用、防災用等)がありますが、80GHz帯無線には利用用途の制限はありません。また、80GHz帯無線における総合通信局への開局申請は、「移動局登録」となります。移動局登録は、設置場所の住所ではなくエリア範囲(例:県市町村)の指定となりますので、登録エリア範囲内であれば設置場所を自由に変更可能です。

 

 

◆Loea製 80GHz無線ファイバー装置について

 

Q 無線機は、通信が切れるのではないか?

 

80GHz無線ファイバー装置は、光ファイバーケーブルの代替・補間する役割を担いますが、無線通信はどうしても光ファイバーに比べて通信エラー発生率の点で劣ります。その為、電波法で規定される電気通信事業者用途もしくは公共事業用途の通信稼働率が保持できる無線機の設置距離でご利用いただければ、何ら問題はありません。

 

Q 製品の利用にあたり特殊な設定があるのか?

 

Loea製品は、レイヤー1接続の為に光ファイバーを接続すると直ちに通信を開始します。本製品には、ディップスイッチ等の設定はありません。

 

 

Q 無線機の位置、方位調整は難しいか?

 

Loea製品には相手方無線機の位置を確認する為のスコープが付いております。このスコープで相手方を捉える事により、簡単に位置、方位調整を行う事ができます。

 

 

Q 鳥などによる通信切断はあるのか?

 

80GHz無線ファイバー装置は、見通せる位置関係において無線通信が確立します。無線経路の間を飛行機やヘリコプターが通過する場合、遮っている間は通信が切断してしまいます。しかし、この場合においても、多くのケースでネットワーク側のリトライ処理で問題は回避されます。また、単独飛行の鳥などが同様に通過する場合、一方のアンテナに接近した状態で飛来したときに稀に通信が瞬間的に切断されることがありますが、無線通信は自動復旧します。

 

 

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